阪神・淡路の経験 被災地で発信・交流を
明石市 辻 一城
被災地の課題を共有し、意見を交換しあった |
新聞やテレビで、被災後の復興についてたびたび発信しておられる市長ですが、生の声をお聞きして、復興が進んでいない現状、その困難さを改めて知りました。そんな中でも、「子どもが安心して住める街に必ず復興させる」と熱く語られました。
それに引き続き、先の震災以降に発生した熊本の豪雨災害、和歌山の豪雨災害の報告もあり、各被災地の窮状も知りました。
その後、九つの分科会が行われましたが小児科医の私は、「子ども、地域に寄り添った教育の復興を」というテーマの会に参加しました。震災で被災した宮城県の小学校教諭の現場報告の後、参加者全員で、活発に討議されました。
そのなかで、「阪神・淡路大震災で被災した西宮市の先生からアドバイスを受け、被災した児童を受け持つ教師として大変有益だった」と聞き、情報交換の大切さを感じました。
花巻から神戸に帰ってきた直後、関東南の太平洋沖を台風26号が通過し、首都圏の交通は麻痺し、伊豆大島では、豪雨による土石流で多くの人命が失われています。
「被災」は「明日はわが身」です。阪神・淡路大震災を経験した兵庫協会として、このような集会に積極的に関わり、防災、減災、そして被災後の復旧、復興についての有益な情報を発信できるよう、今後も災害対策活動に取り組む必要があると再認識しました。