2011年3月24日木曜日

現地レポート⑮ 宮城協会拡大総務会議を開催


 23日、宮城県保険医協会で拡大総務会議が開催、この間の活動や出席者の地域の状況、当日までに会員1632人のうち、無事798人、不在221人で、連絡がつかない会員が617人であることが報告された。
 また、一部負担金や概算請求、確定申告の取り扱い、医療支援のボランティアの受け入れ始め今後の対策について話しあわれたが、何よりもまず会員の安否確認が重要で、そのためにも保団連の現地対策本部の設置と支援に大きな期待が寄せられた。 

2011.3.24
兵庫県保険医協会事務局次長 黒木直明

すべての被災民間病院機関への公的助成に関する緊急要望書

兵庫協会は3月22日、東日本大震災におけるすべての被災民間医療機関への公的助成に関して、政府・厚労省、兵庫選出国会議員に以下の緊急要請書を送付した。
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東日本大震災におけるすべての被災民間医療機関への
公的助成に関する緊急要望書

兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹

 東日本大震災にたいする復旧・復興に敬意を表します。
 さて、被災者と被災地の地域医療確保は緊急の課題となっています。
 阪神・淡路大震災では、被災医療機関への復旧・復興支援策として、民間病院の救急部門への災害復旧費の国庫補助をはじめ、2次救急輪番群参加病院、医科診療所にたいし、医療施設近代化施設整備事業の拡大適用により230医療機関に94億円余の国庫補助が行われ、被災地の医療機能回復に一定の役割を果たしました。
 しかし、①民間病院への災害復旧費は救急部門にしか適用されず、②医療施設近代化施設整備事業の補助対象は、「政策医療-救急医療参加」「名義一致」を条件に、2次救急病院群輪番制参加病院、在宅輪番、休日当番等出務医療機関には適用されたものの、一人法人医療、産婦人科医療機関、歯科医療機関が除外された結果、全半壊・一部損壊医療機関の1割弱にしか適用されず、不十分な適用でもありました。
 そのため、多くの医療機関が自力再建を余儀なくされ、また、再開を断念した医療機関が生まれるなど、被災住民のいのちと健康を守るうえで十分な役割が果たせませんでした。
 東日本大震災は、阪神・淡路大震災を上回る甚大な被害をもたらしています。阪神・淡路大震災の教訓を生かして、被災者の医療、被災地の地域医療を担うすべての医療機関の速やかな通常機能の回復、再建で、すべての被災者が安心して必要な医療を受けられるよう、すみやかな対応が求められます。
 つきましては、ただちに阪神・淡路大震災を上回る公的助成を実施し、対象は被災したすべての民間医療機関とすることを強く要請します。



1、被災民間医療機関の解体・撤去にたいし公的助成を行うこと。
2、全半壊・一部損壊、流失、焼失した医療機関の復旧、復興のため、法人・個人、病院、有床診療所、無床診療所、歯科医療機関を問わず、すべての被災医療施設、設備にたいし、再建に見合う公的助成を行うこと。
3、長期、無利子の緊急融資を行うこと。

診療報酬等の概算請求の取扱いについての要請書

兵庫協会は3月22日、東日本大震災における診療報酬等の概算請求の取扱いについて、政府・厚労省、兵庫選出国会議員に以下の要請書を送付した。
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東日本大震災における診療報酬等の
概算請求の取扱いについての要請書

兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹

 大震災への貴職の救援活動へのご尽力に感謝申し上げます。
 さて、厚生労働省保険局医療課が3月15日に発出した事務連絡「東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて」の中で、「診療報酬の請求等の取扱いについて」は、追って連絡する予定であると通知しています。
 阪神・淡路大震災の際にも同様の事務連絡が1995年2月7日付で発出されていますが、その内容は、「平成7年1月診療分に係る診療報酬等の請求等については、…被災により診療録を焼失又は棄損した場合、あるいは地震発生直後における診療行為については十分に把握が困難である場合」として、「1月16日以前の診療等分については概算による請求を行うこと」、「1月17日以降に診療等を行ったときは…原則として通常の手続による請求を行うこと。ただし、患者数等から診療実態が平成17年1月16日までと大きく変動していない旨を届け出たものにあっては、1ヶ月分を通じて概算による請求を行うことができるものである」としています。
 しかし、今回の東日本大震災においては、阪神・淡路大震災の際と同様の内容であればきわめて不十分です。津波等によって診療録等の流失・棄損などの被害を被った医療機関だけではなく、診療録等の棄損等の直接的な被害はないにも関わらず、福島第一原子力発電所の未曾有の大事故による規制等で診療が出来なくなった医療機関、周辺住民が避難したため3月以降も通常の診療を続けることが出来なくなった医療機関も多数存在します。
 これらを鑑み、3月分以降の診療報酬の概算請求の取扱いを通知する場合は、診療録等を流失や棄損したか否かに関わらず、通常診療が不能に陥った被災地域のすべての医療機関を対象とすることを強く要請するものです。

現地レポート⑭ 広川恵一先生から   

東北関東大地震/宮城協会・仙台訪問報告
               広川内科クリニック 広川 恵一

このたび保団連医療支援チームとして現地に向かいました
メンバーは
和歌山保険医協会 小野田理事・上野事務局長
兵庫県保険医協会 足立事務局員・横山事務局員と私です
訪問先は宮城県保険医協会と仙台周辺
目的は
①宮城協会を中心とした被災状況をうかがう
②医療機関を中心とした被災状況とニーズを知る
③被災状況みききする中で阪神淡路大震災と比較しながら課題を検討しあう
④行政のとりくみ状況・医療供給状況・課題をうかがう
⑤必要であれば被災地診療の足りないところの協力を行う
⑥避難所を訪問し状況について現地のスタッフから話を聞く
⑦地元の手による拠点づくりへの協力と今後にわたる関わりの可能性を考える

日程は
和歌山協会は3月20~21日
兵庫協会は当初3月20~21日を予定していましたが
現地で一旦20~23日と最終的に上記目的から20~21日としました

以下報告です(半括弧はうかがった話の内容です)

3月20日
訪問先
宮城県保険医協会事務局・仙台医療館・避難所(鶴巻・岡田小学校)・県庁・協会事務局

<山形から仙台に>
①陸路日本海回りで山形(足立・横山事務局員)、空路で伊丹(7:25am発)から山形に(広川)
②山形空港で神戸からの足立・横山事務局員2名と合流
③薬剤・医療資機材搬入の車で一部山形道を通って仙台に
④緊急車両(県警に申請)で山形・東北高速道路使用(無料)・給油可能(20L午後5時まで)

⑤途中一般道では200~300台の給油まち(20L・3000円まで)のところが見られる
⑥コンビニエンスストアーは閉店~制限した開店・開店まち客が列を作る
<和歌山県保険医協会>
①宮城保険医協会で和歌山協会の小野田協会理事・上野事務局長と合流
②小野田Drの話に今後予想される東海・東南海・南海・中央構造線地震への備えを感じた
③小野田Drをはじめとして和歌山県協会との研究会や連携は大切と考える
④阪神淡路大震災-東日本大地震-予想される東海・東南海・南海・中央構造線地震
 
<宮城保険医協会>
宮城事務局長・野地事務局長より説明
1) 会員の被災状況は入手できていない
2) 23日から現地対策本部となる(それまで会長の医院が対応)
③宮城協会会長・北村神経内科・仙台医療館に移動(仙塩街道:仙台と塩竃のほぼ中間地点)
④途中仙台医療館の手前の七北田川の川堤に溢水あとがみられる
⑤仙台医療館500mまで津波が押し寄せたとのこと

<宮城協会会長・北村先生(北村神経内科・仙台医療館)宮城野区>
①会長の医院に移動し会長から現地の状況など説明を受け懇談
1) 気仙沼で会員が2人亡くなった
2) 水没・損壊した診療所が多い
3) 震災後スタッフとも泊まり込み・2日前から水道が使える
4) 3日間は薬手渡すだけの診療体制・後片付けに追われる
5) 会員の安否確認とニーズの把握に努めたい
⑤被災保険医療機関の診療報酬概算請求制度について説明



<避難所訪問>
鶴巻小学校と岡田小学校の避難所2カ所で診察・外傷処置・健康相談など
[鶴巻小学校避難所]
①水は2日前から出るようになった
②支援団体は滋賀県健康福祉部・新潟県・仙台国立医療センター
③医療関係では仙台医療センターのメンバーが入っている
④滋賀県のメンバーに薬剤師がいて車からの必要薬剤取り出しにとても助かった
⑤外傷処置では津波で両親を助け子どもを抱きかかえて下腿切傷処置が不十分なまま化膿





[岡田小学校避難所]
①水はまだ出ず
②体育館で「血圧が高い人や診察の必要な人は」と声をかけ手の上がったところに対応

③降圧剤がない・切れたという人たちが目立つ
④喘息で薬がない(津波で取り出せなかった)人など
⑤アトピー・花粉症の子どもの母親が困っているなど
⑥医療班としては広島医療センターが入っている



[両避難所の特徴]
①両避難所とも医療ニーズは極めて高い
②診察・投薬・処置と安心をはかるゆっくり話を聞く対応が必要(医療ニーズ)
③阪神淡路大震災でも同様だったが内服していた薬をなくしている人が多い
④この時期になると切らしてきている(そのことで不安をもっている)人が多い
⑤降圧剤・経口糖尿病薬・喘息治療薬・抗生剤・消毒薬・ガーゼのニーズは高い
⑥北村神経内科の長島看護師とペアを組み診療させてもらった
⑦ナースのサポートで言葉の面でも気持ちの面でも安心感がありスムーズにすすめられる
⑧避難所でナースと震災後はじめて避難していた人と安否確認できる場面もあり
⑨避難所では複数の看護スタッフが求められる(その必要性がわかる人は極めて少ない)

⑩仙台市内は落ち着いているが沿岸側は津波被害甚大(仙台以南は津波の経験が余りない)
⑪避難所の人たちの多くは津波で車・自宅が押し流されている~使えない状態
⑫家族が亡くなっている人が多い
⑬神戸から来たと伝えるととても喜んでくれる
⑭全国からの支援を心からうれしいと言ってくれる(みな同じ気持ちだと思われる)
⑮津波が町全体を襲ったところの地元医療機関は被災状況は極めて大きい
⑯かかりつけ医療機関の機能回復の人的・物的支援による速やかな通常診療復帰が大切

⑰避難所では診療再開医療機関の情報の案内徹底と搬送を含め受診すすめることが大切

<県庁訪問>

①県庁で上原災害医療コーディネーターとの被災地の課題について懇談(会議中も余震)

②依頼を受けて東北大学から市を除く県全域のコーディネーターとしてつめている
③県保健福祉部医療整備課地域医療班の職員さんに代わり多忙な中時間をとってもらった

1) D-MAT・J-MATなど災害医療機能のシステムが機能した
2) 避難所からのニーズがつかみにくい
3) 災害による外傷・疾患に加え、慢性疾患の悪化、新たな疾患への対応が今後必要
4) 通常診療への漸次以降が大切 
5) 医療ボランティアの調整に手間がとられセクリタリー機能のあるボランティアが必要6) 災害対策は県の対策と市の対策がそれぞれ別
7) 行政のできることは対応できるが要望がさまざまで行政のできないニーズも出される
8) 行政職員はほんとによくやっている
9) とにかく大変な状態で報告書も書けない状態 など状況についてお話を聞く
10) 阪神淡路大震災の経験など伝えてほしい
④現場での現地医療機関との地域医療復旧状況の調整会議など調整機能の発揮が必要
⑤避難所へのニーズの積極的な把握を課題とするセクションの設置の必要
⑥阪神淡路大震災同様さまざまな現地コーディネーターの心身の健康をまもる部署が大切
⑦避難所ニーズの正確な把握とその情報の発信は看護師の役割が大きいことなど伝える



<宮城県保険医協会事務局>

①県庁訪問のあと宮城保険医協会事務局で北村会長・野地事務局長と検討会
②持参した薬剤(費用は保団連)を宮城協会に手渡し
③薬剤については先発メーカーのもので使用頻度の高いものとした
(薬剤・医療機材一覧は別記)

                                                                    
<和歌山協会との協力>

①和歌山協会2名と兵庫協会3名で訪問・避難所での治療など機能的に対応できた
②小野田Drより宮城協会に多数の医薬品・食料品の提供あり
③宿泊は避難所予定していたが疲労と翌日の予定もあり宿舎を確保することとした
④仙台では宿舎は満杯で水・ガスのでない施設が多くみられた
⑤午後6時に和歌山協会の宿泊を仙台に兵庫は山形駅前にとり協会事務局で解散6:00pm
⑥移動には絶えずガス欠に気を配る(高速自動車道でも給油は5PMまで)
⑦移動車中では訪問のまとめ・確認を行い宿舎では報告書作成

3月21日
訪問先
仙塩街道・多賀城市津波被災地・坂総合病院・避難所(天真小学校)・亘理避難所(吉田小学校)

<山形から仙台の状況>8:00am出発

①山形市内は目につく被害なし
②道路寸断のため山形道から一般道・東北道を通り市内国道45号線(仙塩街道)で塩竃に

③途中の多賀城市は幹線道路・通りの商店など津波での被害甚大
④破損した車が多数道路際に移動され国道は機能している

⑤LPガスは供給できている
⑥ガソリンスタンドは閉店箇所多く(在庫なし~損壊のため)
⑦こちらでも給油のため2~3kmの歩道上に並んでの車列がみられる






<塩竃・坂総合病院(350~緊急増床で390床)>

病院2階の対策本部は30人ほど詰めており情報をスクリーンに提示するようにしている

対策本部・副院長の高津Dr(産婦人科)に被災状況・医療内容の特徴と支援状況を聞く
「私も保険協会の会員です」とのこと多忙な時間を割いて説明していただけた
1) 自ら地域の被災状況を見て回ったが多賀城市は水没していた
2) 病院はもともと地下水をくみ上げていてその水が使用できた
3) ガスが使えず中央材料室機能不能で予定の3件帝王切開術以後近隣医療機関と協力
4) 病院は24時間体制で対応している
5) 院搬送は30名で死亡した人は18人(震災当日8人)
6) 看護体制は3から2交代にしている(自宅から移動困難・体制上・ガソリン不足などで)

7) 宿泊は4月開所予定の保育所など使っている
8) 全国民医連・各院所からの救援・応援が翌日から入り対策本部を中心にすすめている
9) 意見はいろいろあるが通常体制に明後日から戻す方向
10) 神戸協同病院・上田Dr(20日より現地)が前日震災についてミニレクチュアーがあった

研修医の佐藤Drに聞く

1)検死では多くは溺死で医師会を通じて協力した
2)震災当日から体温22~23℃の低体温症での搬送が多くうち多くの人を救命できた
近隣の医療機関と連携し(燃料事情解決する中で)一刻も早い通常診療体制復帰が望まれる
坂総合病院から車で10分の天真小学校避難所(高台にあり周囲は水害被害甚大)に






<天真小学校避難所>

①救護所で上田Dr と合流/現地の状況を聞く
1) 被災地域が広範囲
2) 石油が入らないことが今回の特徴の一つであり大きな問題
3) 低体温症での搬送受診が多いのも特徴
4) 早急に通常診療体制に戻すようすすめることが大切







天真小学校から仙塩街道を経て仙台市内に

<仙台市内>
①マスク・リュック姿の人が多い
②ここでも開店待ち客が列を作る
③アーケード街は閉店のところが多い・路上での弁当販売・再開始めたところもあり
④市民を励ます張りがあちこちにみられる
⑤仙台駅は機能せず電車発着はなく路上の車台数は少ない
⑥駅前の階段は破損あり使用禁止のテープ
仙台から国道4号線で名取市を経由東部自動車道通り亘理ランプから吉田小学校避難所に
①沿岸沿いの広範な地域に水害跡が残り損壊家屋はもちろん自動車の撤去は手つかず
②盛り土の上の東部自動車道が津波を遮っているが西側にも一部水害のあとがみられる

<亘理・吉田小学校避難所>

避難所・救護室の亘理町保健福祉課の星野保健師から状況を聞く
1) 初日には収縮期血圧200を越える人が多かった
2) 低体温症の人は救急車要請して病院受診しても満床で返され一生懸命温めて助かった

3) 血圧が高い状況は医療支援の先生方(岐阜県医療センター)が来られて落ち着いた
4) まだインスリンがなく困っている
5) 食事は午前10時に一日2食分だけがまとめて配給される
6) 水は出なくて歯ブラシ・紙コップがなく行政を通して要請しているが入らない
7) 地震・津波の直後は靴をなくして裸足の人が多かった
8) 水はプールの水を使っている
9) 1700名避難され今日は550名で親戚に家などに移られあとは住宅のない人・高齢者に

10) 学校がはじまればどうなるのか心配
11) この地の特産はイチゴだが塩害で『もう2~3年は無理かな』と農家の人は元気ない彼女は在宅の女性を急いで自分の車に乗せて避難中「もう助からない」と思ったとのこと
静かに控えめに語るその姿勢にこれから長期にわたる暮らし再建の確かな力を感じた
<帰路:亘理町から白石ICに入り東北・首都圏・東名・名神高速道路>
3:15pm吉田小学校避難所を出発、11:00pm牧之原SAで仮眠し3:00am出発7:00pm西宮帰着

足立・横山事務局員は10:00amからの事務局会議で報告に
二人の3日間の走行距離2000km超!
おつかれさまでした
<今後>
①拠点としての宮城協会・保団連現地対策本部と兵庫協会・対策本部の連携課題を明らかに
②現地対策本部に協会事務局から常時派遣・現地での活動に協力・ニーズ把握・情報の発信
③避難所・仮設住宅・転居者(兵庫など)のニーズ健康管理の課題について検討する(※)

④避難所・仮設住宅の医師歯科医師・薬剤師・看護師による訪問は重要な課題
⑤被災医療機関の安否確認(かなり把握されている)と直接的なニーズの把握・情報の収拾
⑥阪神淡路大震災の検討・東北関東大地震対応の中で東海・東南海・南海地震に備える

⑦阪神淡路大震災と比べ広範であり自治体のそのものの被災であることに留意が必要
⑧協会役員の現地訪問を適宜行い連携と協力を具体的にすすめ復旧・復興に協力する
⑨原発事故については情報収集と対応部署でのとりくみが必要
⑩放射線の研究会(研究部・各支部・薬科部)の開催1)会員・スタッフ対象・2)市民対象

⑪「被災地での生活と医療と看護」(1000部増刷・3月24日発行)の紹介・普及
(※)当院近隣医療機関でも当院でも被災地から受診されています