2011年5月2日月曜日

(会員向け)原発問題学習会のご案内

福島第一原発事故の真実

日 時:11 日 (土) 17:00~19:00

会 場:兵庫県保険医協会 第1・第2会議室
     兵庫県農業会館101・102号室

保険医協会会議室から会場が変更となっております。
ご来場の際はご注意ください。

講 師:小出 裕章 先生(京都大学原子炉実験所助教)

対 象:会員医療機関の医師・歯科医師、スタッフ

参加費:無 料

*要事前申し込み
お問い合わせ・お申し込みは TEL:078-393-1807 協会事務局・小西まで


 3月11日の東日本大震災は、東京電力福島第一原子力発電所を制御不能に陥らせました。爆発・炉心溶融・汚染水漏れなどが次々と起こり、事故から1ヶ月半が経ってなお、事態収拾の目処は立っていません。原子炉周辺では高濃度の放射線量ばかりかプルトニウムも観測され、広範囲にわたって健康被害・環境汚染が広がっています。
 福島第一原発で今、何が起こっているのか。今後の見通しを含め、事故以前から原子力発電所の危険性を指摘し続けてきた京都大学原子炉実験所の小出裕章先生にお話しいただきます。
 お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

兵庫県保険医協会 環境・公害対策部長
森岡 芳雄

<講師略歴>
1949年生まれ。東北大学原子核工学科卒、同大学院修了。74年、京都大学原子炉実験所助教。専攻は放射線計測、原子力安全。伊方原発訴訟住民側証人。原子力の専門家でありながら、そのリスクや問題点についての研究活動に精力的に取り組んできた。3月11日の地震以降、福島原発について昼夜を分かたず奮闘し続けている。著書に「放射能汚染の現実を超えて」「原子力と共存できるのか」「環境と人間」「人間と放射線」他。



現地レポート27 医療機関復帰の補助金を

 保団連の宮城県保険医協会支援隊として、兵庫協会事務局・楠をはじめ、東京、愛知、静岡、岐阜、大阪、鹿児島の各協会と保団連の事務局ら10人が、4月26(火)・27日(水)に宮城協会の被災会員医療機関を訪問した。

 兵庫協会・楠、大阪協会・大谷、鹿児島協会・生川の班は26日、仙台市泉区の16医療機関を訪問した。訪問した全ての医療機関が、すでに診療を再開していた。医療機関によっては、震災前に比べ患者が減少しているところもあった。訪問した泉区内の医療機関は、診療に大きな支障を来すほどではないものの、建物のひび割れなどが目立った。多くの医療機関で、地震によりカルテ棚やレントゲン、コピー機などが倒れ、買い換えを余儀なくされたところも多かった。医療機器、事務機器の修理・買い換えにすでに経費が発生し、また今後発生が見込まれる医療機関が目立った。何人かの会員が、他の会員の安否情報を求めていた。

 27日には、栗原市内の9医療機関を訪問した。訪問した全ての医療機関が診療を再開していた。市内で唯一分娩を扱う産婦人科医院の院長は、「4日間停電したため県外に送った妊婦もいる。余震のときは栗原中央病院に入院させ、出向いて分娩を行った」と話した。栗原中央病院は地域の拠点病院で、現在は分娩を中止。自家発電設備と分娩設備はあるため、臨時でオープンシステムのような対応をとったとのこと。I病院の事務長は、「この辺りの民間病院はうちだけ。介護施設には災害復旧の補助金がおりるのに、民間病院には政策医療をしている病院でないとおりない、なんとかしてほしい。天井がはがれて、使えない入院部屋もある」と語った。訪問したうち、自宅が傾き半壊した会員が2人いた。一人は家に入れないためアパート暮らしで、確実に建て替えが必要。もう一人は、古い家で傾きが大きいため、建て替えの必要性が高いとのこと。それぞれに見舞金を支給した。

2011.4.28 兵庫県保険医協会事務局 楠 真次郎