なお、保団連と宮城協会は全国の保険医協会に支援隊への事務局派遣強化を呼びかけ、現地支援隊を16人体制まで増員し、来週、再来週で全被災会員の訪問を完了する方針。
既に訪問した会員からは遠路よく来てくれたと、保団連支援隊への感謝が述べられるとともに、一日もはやい医院再開のために見舞金はありがたく使わせてもらうなどの声が聞かれた。しかし、津波による泥と塩水の損害は深刻を極め、建物の損壊を免れた医院でも、特に歯科、産婦人科、整形外科など、必要な電子医療機器が全滅した会員は廃業を考えざるを得ない現実や融資の希望が寄せられている。一部損壊の医療機関では診療を再開した医師もあるが、親・妻・子どもを津波に奪われながら、地域の患者に必死で医療を提供している。かかりつけ医院を失った住民が残されたクリニックに殺到している。
2011.4.14
兵庫県保険医協会 事務局次長 小川昭
被災地 石巻市内の医療機関 |