2011年3月17日木曜日

現地レポート② 宮城協会を激励訪問


 保団連は3月16日、住江憲勇会長を先頭に、大阪歯科協会事務局1人、兵庫協会2人で構成された、先遣隊を派遣。東日本大震災に罹災した宮城、岩手、福島の各協会を激励し、大阪保険医協同組合の協力で集められた医薬品200万円分と義援金の提供を開始した。
 初日は東京から東北自動車道を360キロを北上し、宮城協会に到着。住江会長は震災と津波被害に遭われた被災者と医療機関に心からのお見舞いを述べるとともに、北村龍男理事長に対し、保団連は全力で会員医療機関の支援に取り組むこと、必要な支援は遠慮なく要請して欲しいことを申し出た。
 北村理事長は、地震発生直後、津波被害に会った地域に訪問診療を予定していたが、偶然別の地域から往診の依頼を受けて出動し、九死に一生を得たエピソードを紹介。クリニックの目前、海岸線から6キロ地点まで民家が丸ごと流されて来ている恐怖の体験を語った。宮城協会会員では依然として気仙沼地域の役員1人と音信不通。安否確認と現状把握、医療支援の可能性を探っている。
 保団連からは3協会に500万円の見舞金を提供、兵庫協会は200万円の見舞金を予定している。

2011.03.16 兵庫協会 事務局 小川 昭

被災者の療費一部負担金免除についての要請書

兵庫協会は3月16日、被災者の医療費一部負担金の取り扱いについての厚労省通知に対し、政府・厚労省、兵庫選出国会議員に以下の要請書を送付。阪神大震災の教訓も踏まえ、すべての被災者が必要な医療を受けられるよう要望した。

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東日本大震災における被災者の医療費一部負担金免除についての要請書
-被災者をふるいわけせず、全被災者の命を救うこと-


兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹

 厚生労働省保険局医療課は3月15日、「東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて」とする都道府県等に対する事務連絡文書を通知しました。しかし、通知内容は巨大災害の実情にそぐわない不十分な内容です。
 「通知」の趣旨は、被災者の医療費一部負担金等について「猶予」するというものですが、その条件として①住家の全半壊、全焼又はこれに準ずる被災をした旨、②主たる生計維持者が死亡し又は重篤な傷病を負った旨、のいずれかの申し立てをした者であること、としています。
 しかし、巨大災害においては、そうした分類は意味がありません。津波に襲われた家がどうなっているか、一体誰が確認できるでしょうか。今も安否不明者が15000人を数え、家族が離れ離れになっているのに、「主たる生計維持者」がどうなっているのか、幼子に一体誰が教えてくれるというのでしょうか。
 あの1995年1月17日の阪神淡路大震災の折も、厚生省(当時)が最初に出した1月20日付け通知は、今回とまったく同じ内容でした。しかし、このようなふるいわけは現場ではまったく意味がなく、医療現場では一部負担金なしでの医療が行われました。そして、その一ヵ月半後の3月3日、同省は「免除対象者」の要件として、「社保」「国保」「老人」別に整理し、「社保」では「市町村民税が非課税である場合」を追加、「国保」の場合は、「世帯主又は組合員が業務を廃止又は休止した者」「失職し、現在収入が無い者」「その他上記の各号に準ずる者」とされ、「老人」ではさらに「一部負担金を支払うことが困難になるおそれがあると認められる特別な事情がある者」が追加されました。こうして一部負担金免除の範囲を追認する形で広げられ、多くの被災者が医療を受けられたのです。
 今回の厚労省通知は、阪神淡路大震災の教訓を生かすことなく、再び、被災者をふるいわけし、狭い範囲に限定しようとするものです。
 私たちは阪神淡路大震災を経験した開業医師・歯科医師の団体として、政府・厚労省が阪神淡路大震災の教訓を生かして、すべての被災者が必要な医療を受けられるよう、災害救助法を適用し、医療費の一部負担金免除を直ちに実施することを強く要請するものです。

2011年3月16日水曜日

住江保団連会長、東北3県に出発…薬品など届ける


現地に向かう住江保団連会長(中央)と
兵庫協会、大阪歯科協会、厚生連の事務局
 住江保団連会長は3月16日午前8時30分、岩手・宮城・福島の激甚被災地に薬品などを届けて激励するため、事務局5人と2台の車に分乗して東京を出発した。

 出発にあたって住江会長は「被災された協会を激励するとともにこれから続く支援隊の第一陣として足場を固めてきたい」と述べた。また同乗する事務局員は「住江先生をしっかり守る。安心してください」と述べた。

 住江会長の乗った第一陣は福島、宮城、岩手の3協会を目指すが、現地の道路事情等を判断して行動することになる。同乗する事務局は兵庫協会の小川次長、吉永事務局員、大阪歯科・西野事務局員と文化厚生連の事務局2人。19日には文化連のトラックが薬品を積んで現地に向かうことになっている。





不足する医薬品など救援物資を届ける