2011年4月21日木曜日

保団連 東日本大震災 救援復興FAXニュース 23号

(4/20) 保団連支援隊 岩手県大槌町・山田町を会員訪問

4月20日、岩手支援隊(静岡・村山、保団連・鈴木)は予定していた大槌町、山田町の診療所を訪問しました。
訪問結果は、大槌町は3件を訪問し、お見舞い金を手渡せた医療機関は全壊の2人です。1件は、勤務医の会員を訪問しました。
[大槌町]
M医師は、診療所が全壊し、大槌町で最後まで残る予定の城山にある中央公民館の避難所で診療されていました。M医師からは、今後は、5月6日にアパートの一室を借りて、診療所を再開する予定。避難所での診療については楽しんでやっている。患者は、今はうつ症状など心のケアを必要とする人が増加している。今は、避難所支援に来ている沖縄県医師会の医師等と共同生活で、学生時代に戻った気分でやっている。今後の要望は、私が診療所を再開した後は、避難所で診療できるドクターが1人減るため、それを補う対応が必要だ。との話しを伺いました。
[山田町]
U医師は、診療所が全壊。U医師からは、仮診療所で4月11日から診療所中だが、本診療所についてはまだ未定。見舞金は本当にありがたい。今後の要望については、急には考えられないが、何かできることがあれば可能な限り対応したい、との申し出だけで嬉しい。がんばります。との話しを伺いました。


(4/20) 保団連支援隊 宮城県仙台市を会員訪問

本日は仙台市青葉区、泉区、太白区を3つのグループに分かれて訪問を行った。医療機関数は49件、うち全半壊は6件。概要は以下の通りです。
[青葉区]
本日は、被害状況報告書を提出いただいていない会員医療機関(19件)について訪問活動を行いました。青葉区を担当したのは福元(鹿児島)、上田(宮城)、小林(保団連)の3名。仙台市中心部では医療機関の被害は少ないのですが、地盤の弱い一部の地域やビル最上階(12階)の診療所では全半壊しているケースがありました。お見舞金をお渡しできた先生からは、「高層階のため揺れが大きく、レントゲンが天井にぶつかって壊れる等の被害が出た。また水道やガスが1ヵ月以上ストップしたため、漸く今週月曜日(4/18)から診療を再開することができた。わざわざ遠くから訪問してくれて大変嬉しい」と感謝の言葉をいただきました。また、被害の軽微な医療機関の先生に要望を伺った際にも「特にはないよ。というのも、日頃から保険医協会は頑張ってくれているから」との大変有り難い言葉を頂戴し、宮城県保険医協会の日々の取組みが確実に会員に伝わっていることを実感する場面もありました。
【出された要望】
・ 被害状況に関する報告がまとまり次第、ぜひ県歯科医師会に知らせてほしい。現在、県歯で集約している情報と併せて確認作業を行い、情報交換ができればよいと思う。
・ マンションの1室で開業しているが、今回の震災で上の階からの水漏れ被害にあった。しかし、民間保険に加入していなかったため困っている。様々な器具が錆びたり、現像機が壊れたりする等の被害があり困っている。
・ マンションの1室で開業。診療所(部屋の内部)では特段の被害は無かったが、建物の共有部分(部屋を出てすぐの廊下に亀裂あり)には被害が出ており困っている。
[泉区]
甚大な被害を受けた荒浜地区(撮影4/17
全壊は2件。1件は、壊れた窓からカーテンがむき出しになっていました。もう1件は、本震で弱った建物に余震が来て損害がひどくなったそうで。業者に再建できるか調べてもらっているが、この場所で続けることには不安もあるとの話しを伺いました。
その他は一部損壊などで、建物にひびが入ったり、地盤が沈下したりしていましたが、診療は再開されていました。わざわざ訪問してくれてありがたいと、お茶を出してくださる先生もおられました。
医療機関訪問が終わった後、甚大な被害を受けた沿岸部・荒浜をタクシーで訪問しました。まるで爆心地のようで、がれき以外は見渡す限り何も残っていませんでした。津波の恐ろしさをひしひしと感じさせられました。
[太白区]
診療所が全壊された先生は、「移転を考えている。患者さんのことがあるので近場で捜したい。収入が減るので、大きな不安がある」とのことでした。
また、地震直後に患者さんのことを考えて診療所に寝泊まりした先生もいらっしゃいました。その間、老人ホームを回ったりされていたそうです。
そのほかの先生がたの感想としては、「頼んでもいないのに震災後にチェアを持ってきてくれたメーカーさんがあった。早速購入した」「患者さんが少なくなった。受診をがまんされているのでは。重傷化が心配だ」「地震から1カ月たって、そろそろ疲れが出てきた。しかし患者さんのことを思うと疲れたとは言っていられない。わざわざ協会から来ていただき、それも大きな支えになった」「もう、薬もガソリンもある。うちは診療できているので全壊した医療機関を回ってほしい」などの言葉をいただきました。
また、政府が進める電子化についての批判もありました。「電子カルテは停電になると使えない。紙カルテのほうが、非常時にはずっと優れている」「電子カルテが故障し、メーカーを変えたが、データに互換性がなかった。今までのデータがパアになった。厚労省はデータの互換性を確保してほしい」「医療機器は安くない。その修理代を国が補助してほしい」などの意見・要望をいただきました。