2011年3月20日日曜日

現地レポート⑨ 仙台市内の避難所で医療支援

被災者への医療支援にあたる広川兵庫協会理事
 支援の第二陣は宮城協会を訪問後、仙台市内の鶴巻小学校、岡田小学校の避難所を医療支援のため訪問。被災者の医療相談にのり、治療にあたった。
 体育館や教室に避難しているのは、津波で家を失った方がほとんど。常用薬を持ち出せなかったり、飲み切ってしまった人もおり、高血圧や喘息など慢性疾患の悪化が懸念されている。広川兵庫協会理事らは、避難者の声に耳を傾けながら、臨時の投薬を行いつつ、かかりつけ医などへの受診をすすめた。
 広川理事は「阪神淡路大震災の時は家屋倒壊による怪我人も多かったが、津波被害では生きるか死ぬかで、怪我人はほとんどいない。今後は慢性疾患の悪化を防ぐため、避難所と開業医の連携が重要になる」と、阪神淡路大震災で自ら支援の先頭に立った経験を踏まえ、今後の課題を提起した。

2011.3.20
兵庫県保険医協会事務局 横山哲朗

現地レポート⑧ 支援の第二陣が現地到着 -宮城協会を訪問

宮城協会を激励訪問
住江保団連会長をはじめとした先遣隊に続き、広川恵一兵庫協会理事、小野田幸男和歌山協会理事が20日に現地に入り、宮城協会を激励訪問した。北村龍男宮城協会理事長と面談し、激励するとともに、支援の医薬品を手渡した。
 北村宮城協会会長は、「会員の安否確認を進めている。気仙沼で会員の先生がお二人亡くなられた。診療所の損壊・水没などの被害も出ている。保険証のない方の対応や3月分の診療報酬請求をどうするかも課題だ。兵庫協会の経験に学びたい」と述べた。 広川兵庫協会理事は、「異常な時には異常なことをするのが正常だ。安否確認では実際に訪問し、状況とニーズをつかむことが重要。16年前の阪神淡路大震災の際は、概算請求制度の運用を運動の力で改善させ、活用した。資料を提供したい」と述べ、協力を約束した。

2011.3.20
兵庫県保険医協会事務局 横山哲朗