2013年11月15日金曜日

全国災対連 全国交流集会 参加記

保団連も参加する全国災対連(災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会)は1013日~14日、全国交流集会を岩手県花巻市内で開催し、280人が参加した。兵庫協会からは、池内春樹理事長、武村義人副理事長、辻一城理事が参加し、医師として積極的な提言を行った。辻理事の参加記を紹介する。

阪神・淡路の経験 被災地で発信・交流を

明石市  辻 一城

 
被災地の課題を共有し、意見を交換しあった
 災対連全国交流集会では、開会あいさつの後、東日本大震災で市街地が壊滅した岩手県陸前高田市の戸羽太市長の記念講演を拝聴しました。

 新聞やテレビで、被災後の復興についてたびたび発信しておられる市長ですが、生の声をお聞きして、復興が進んでいない現状、その困難さを改めて知りました。そんな中でも、「子どもが安心して住める街に必ず復興させる」と熱く語られました。

 それに引き続き、先の震災以降に発生した熊本の豪雨災害、和歌山の豪雨災害の報告もあり、各被災地の窮状も知りました。

その後、九つの分科会が行われましたが小児科医の私は、「子ども、地域に寄り添った教育の復興を」というテーマの会に参加しました。震災で被災した宮城県の小学校教諭の現場報告の後、参加者全員で、活発に討議されました。

 そのなかで、「阪神・淡路大震災で被災した西宮市の先生からアドバイスを受け、被災した児童を受け持つ教師として大変有益だった」と聞き、情報交換の大切さを感じました。

 花巻から神戸に帰ってきた直後、関東南の太平洋沖を台風26号が通過し、首都圏の交通は麻痺し、伊豆大島では、豪雨による土石流で多くの人命が失われています。

 「被災」は「明日はわが身」です。阪神・淡路大震災を経験した兵庫協会として、このような集会に積極的に関わり、防災、減災、そして被災後の復旧、復興についての有益な情報を発信できるよう、今後も災害対策活動に取り組む必要があると再認識しました。